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4月3日 日本式双晶

英名 Quartz(Japanese Low Twin)

 

和名 水晶(日本式双晶)

 

流通名 日本式双晶(双子水晶)

石言葉 浄化とバランスをはかる

◆精神面・肉体面の働き
この水晶は、あなたの中のバランスを整えながら、浄化をはかります。
あなた荒ぶる思考や感情の鎮静・浄化をはかりながら、
安定した精神と肉体を保てるようにバランスをとってくれます。

◆歴史・知識
日本式双晶は二つの結晶が84度34分の規則性を持った角度で接合している水晶のことをさします。
様々な双晶の中でもこの規則性のある角度で接合しているのが特徴となりますが、板状結晶でみられることが多く、
稀に六角柱が二つ結合したようなタイプもあります。
この六角柱が結合したタイプはV字型と言われます。
他には、一般的なハート型、また、軍配型と全部で三つの種類がありますが、平板状のハート型ものが一般的で、
六角柱状型やアメジストの日本式双晶は稀とされています。

日本式双晶が生まれる過程としては、古くは結晶面と結晶面の狭い部分に水晶を形成する成分が集まりやすい
という性質から、V字型→ハート型→軍配型へと成長を進めていくのだと考えられていました。
しかし近年のX線検査により、V字型、ハート型の接合部分には軍配型の痕跡が見られるということが分かってきました。
つまりは、ハート型もV字型も、軍配型を原型として成長したのでは、という仮説がたったわけです。
この、軍配型からハート型、V字型に成長する仕組みについては現在も解明されていないのですが、
柱面のない水晶によって日本式双晶が形成されたのでは、など、仮説が立てられています。

日本式双晶の名称は、明治時代に日本で多く産出されたことから、
ドイツの学者ゴールド・シュミット(V.Goldschmidt)が命名しました。
しかし日本に限らず世界中で産出し、最初に見つかった場所はフランスのドフィーネと言われています。
日本で見つかる50年前、1829年に発見され、当時は「ハート水晶」と呼ばれて親しまれていました。
現在もこの独特のハート型が親しまれ、世界中で愛される水晶の結晶系のひとつです。
また、近年では「Japan Twin」という呼び名もあるようです。

寄り添うような結晶形態から、我が国では夫婦水晶とも呼ばれて親しまれており、かつては長野県奈留島のものや、
山梨県乙女鉱山のものなどが有名でした。
他にも「矢羽根水晶」「バタフライツイン」などと呼ばれることもあるようです。

統合を表す日本式双晶は、持ち主に夫婦円満をもたらし、ソウルメイトとめぐり合うためのお守りとも言われています。
内面的な自己と表面に現れている自分とのバランスをとって、持ち主が本来の自分へ回帰していけるように導きます。

クラスターセージ水晶さざれクリスタルチューナー太陽光月光

◆主な産地

ブラジル・日本

◆鉱物学的データ

化学式 SiO2
結晶 三方晶系
劈開 なし
光沢 ガラス光沢
モース硬度 7
比重 2.65
分子量 60.0843
金属元素重量分率 Si 0.4674

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