コンテンツ

10月3日 パライバトルマリン

英名 Paraiba tolumaline

 

和名 リチア電気石

 

流通名 パライバトルマリン

石言葉 あなたの自我の解放と魂の浄化を行う

◆精神面・肉体面の働き
あなたの魂の浄化を行い、自我の解放を促します。
ストレス、ネガティブな感情や意識を排除し、あなたらしさを解放させてくれます。
潜在意識に働きかけ、あなたの智慧を解放します。

◆歴史・知識
トルマリンは非常に豊富な色を持つ鉱石で、
いくつの成分や元素が入り混じった複雑な桂酸塩化合物のグループ名になります。
色によってそれぞれ約6種類の宝石名称を持っており、主成分の差によっては、
現在の所11種に分けられています。
名称は、和名の「電気石」はこの鉱物の結晶が過熱すると
(+)と(-)に帯電する性質を持つことから命名され、
英名のトルマリンはスリランカのシンハリ語で「ジルコン」を意味する「turmali」に由来します。
昔、宝石商人が輸入したジルコンの包みの中に混ざっていた石に、
電気的な性質があることに気付いたのがこの石の特徴が知られた最初で、
古来よりさまざまな民族の間で儀式や祈祷、占いや病気の治療薬などとして用いられてきた鉱石です。
ヨーロッパに鉱物名が認識されたのは18世紀以降と言われ、
当時の学識者はその複雑な化学構造に神秘性を感じていたようです。

パライバトルマリンは、「エルバイト」と呼ばれる鉱石の一種で、
リチウムを含有するリチア電気石になります。
花崗岩ペグマタイト中に柱面に縦の条線をもつ柱状結晶体で産出し、
透明から半透明でガラス光沢を持ち、条痕色は無色です。

色は様々なものが存在し、特にマンガンを含む紅色のルベライトや2色以上を含むバイカラーのもの、
また、緑色の中心部にピンク色がみられるウォ−ターメメロントルマリンなどは
特別な名前で呼ばれて愛されています。

感受性に働き掛けて、豊かな感受性を持って様々なメッセージを受けとりやすくするとも言われており、
古代のシャーマンが儀式の際に身につけていたとも言われています。

また、多数の色が存在するため、精神、肉体、霊性、魂を一つにまとめ、持ち主の創造性を刺激し、
夢やイマジネーションを促進して創造力を強化すると言われています。
肉体面では免疫系と代謝のバランスを整えると言われるほか、各組織を活性化・提携させて、
肉体、精神、感情のバランスを保ち安定させると言われています。
また、中枢伊神経の組織の再生を促し、循環や代謝、呼吸、消化機能等の
向上を助ける働きがあるとも伝えられています。



パライバトルマリンはそのエルバイトの青色のトルマリンの中でも、
特にブラジルのパライバ州で採掘された、非常に美しいブルー色を持つトルマリンを指しています。
1989年の2月、アリゾナのツーソン・ミネラルショーで紹介され、
そのあまりの美しさから一躍脚光を浴びるようになりました。
名前の由来は、産出地である「パライバ」にちなみ命名されたそうです。

南国の空を映した海の色のようなネオンブルーの原因は、
内包された酸化クロムと銅によるものだそうで、これは鉱物学的に非常に稀なことだそうです。
その透明度や独特の色味から受ける総合的な印象があまりにも強烈だったため、宝石界では大変希少で、
人気のある鉱石の一つとなっています。

あまりにも世界的な人気に産出量が追いつかず、非常に高値での取引が続いていましたが、
その後、パライバ州の隣のリオ・グランデ州、ナイジェリア、モザンビークでも採掘されるようになりました。

しかし、良質で大粒な逸品の産出量は少なく、また供給もまだまだ不安定なため、
比較的新しい鉱石であるにも関わらず、早くも幻の鉱石とささやかれ始めています。

クラスターセージ水晶さざれクリスタルチューナー太陽光月光

◆主な産地

ブラジル・パキスタン・アフガニスタン

◆鉱物学的データ

化学式 Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4
結晶 六方晶系
劈開 なし
光沢 ガラス光沢
モース硬度 7-7.5
比重 2.65
分子量 896.249662
金属元素重量分率 Li 0.0116 Al 0.1806 B 0.0361 Na 0.0256 Si 0.1806

【365日石に戻る】

【1月】【2月】【3月】【4月】【5月】【6月】【7月】【8月】【9月】【10月】【11月】【12月】