英名 Ametrine
和名 紫黄水晶
流通名 アメトリン
石言葉 精神意識のバランスを保つ・未来への前進をサポートする
◆精神面・肉体面の働き
紫と黄色が重なり合い、ひとつの世界をつくりあげるこの石は、あなたの精神意識のバランスを保ちます。
また、今から未来へ歩むための意識を活性化させて、あなたの前進をサポートします。
◆歴史・知識
アメトリンはアメジストとシトリンが混じりあった石英質の鉱物です。
アメジストは水晶の変色種の中では最高位に評価され、加熱すると変色したり脱色したりし、
黄変したものはトパーズと誤称されることでよく知られています。
色帯構造や色ムラが多いのが特徴で、深く一様に見える石ほど上質になります。
ギリシア神話では、『神殿に向かっていた乙女アメジストを酒神バッカスがピューマに襲わせ、
その乙女を守るために女神ダイアナがアメジストの身体を透明の石に変化させたと言われています。
その石の美しさと、犯した罪を悔いたバッカスが石にワインをかけると、
『紫に輝く石に変化した』という話があります。
こうした神話から、古来より、持つだけで酒に酔わない石と言われています。
真実の愛を見抜く石として、恋愛成就に仕様される他、安眠や高い意識をもたらす、などの効果でも知られています。
シトリンはクォーツ(石英)グループの中で、色の濃淡に関わらず黄色で透明のものを指しています。
各地のペグマタイト中の晶洞中や各種鉱脈石中、珪岩中などに産出します。
六方晶系に属する六角柱状や錐面と六方はしらとの集形などでみられ、その同集晶や塊状などでもよく発見されます。
古くから、商売の繁栄と富をもたらす『幸運の石』として人々に珍重され、現在でも人気のある天然石の一つですが、
天然の黄色のものは産出料が少なく、多くはアメジスト(紫水晶)に加熱処理をして変色させたものや、
水晶を放射線処理(コバルト60照射)したものとなります。
無色である石英が黄色になる要因としては、「鉄分」、「放射線による構造のゆがみ」
「放射線で構造がゆがんだあとに加熱することによる発色」の3つがあります。
鉄分によって黄色になったシトリンは、黄色から赤色が見られる色になると言われており、
放射線の影響を受けて黄色に変化したシトリンは、どちらかというと緑がかった黄色になると言われています。
名称の由来は「シトロン(クエン樹)」と呼ばれる柑橘類の果実の色に似ていることから命名されました。
明るい黄色が親しみやすく、また、意味合いも好まれることから、定番として人気のある天然石の一つです。
アメトリンはこれらのアメジストとシトリンの両方が、クォーツ(石英)の成長面で構造が異なることで出来上がり、
二つの色合いが混じり合った鉱物になるとされています。
このように、成長面が異なる構造をとることを「セクター構造」といいます。
昔は天然ではなく人の手によりつくりだされた人工石と考えられていましたが、その後の研究により、
天然に生み出される鉱物であると判明しました。美しい色合いのものは大変稀少で、珍重されています。
その石の特性としては、アメジストとシトリンの性質をあわせもつとされており、
肉体の領域を高次の意識へと結びつけて行きます。
深い癒しの効果も持ち、ストレスと緊張を取り除いて心を鎮め、集中力を高めます。
男性性と女子性のエネルギーを統合するとされ、他者との和合性と受容性を高めます。
一方で、非常に活気に満ちた石でもあり、創造性を刺激します。
精神面では明晰性をもたらして、持ち主の認識と行動を調和させます。
集中力を強化して、物事を考え抜くのを助け、あらゆる可能性の探求を促し、創造的な解決をもたらします。
情緒の面では、ネガティブな感情による思い込みに解消とサポートします。
変化を促し、精神的苦痛の根本原因への洞察をもたらし、楽観的な姿勢を促すことで、
ストレスの多い外的な影響によって乱されることのない健康を促します。
サイキックアタックを和らげるとも言われています。
クラスター | セージ | 水晶さざれ | クリスタルチューナー | 太陽光 | 月光 | 水 |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ✖ | ◎ | ◎ |
◆主な産地
ブラジル・ボリビア
◆鉱物学的データ
化学式 SiO2
結晶 三方晶系
劈開 なし
光沢 ガラス光沢
モース硬度 ガラス光沢
比重 2.65
分子量 60.0843
金属元素重量分率 Si 0.4674